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Tom Waits / Tom Traubert's Blues / 和訳(解説付) - 歌詞和訳

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Tom Waits / Tom Traubert's Blues / 和訳(解説付)

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#1. 2013-07-14 15:28 | 訪問: 4738 | 返信: 5 [返信]   [引用]

Wasted and wounded
世間様から無用な奴に堕ちたのも、
ボロボロになるまで傷ついちまったのも、


And it ain't what the moon did
月のせいなんかじゃないんだよ。


I've got what I paid for now.
全部、今まで生きてきた自分自身のせいなんだ。


(注)
月の陰影は日本ではウサギに例えられるが、
英語圏では人間の姿と考えられている。
昔は、月光に長くあたると気が狂うと言われていた。


See you tomorrow
Hey Frank, can I borrow a couple of bucks from you.
じゃまた明日な。
おいフランク!2ドルばかり貸してくれねぇか。


(注)
bucks は buck の複数形
(1)雄の匂いがする男(ガッチリ筋肉質パワフル系)
(2)黒人の男、インディアンの男
(3)雄鹿(トナカイ、アンテローブ、ウサギの雄)
(4)飛び跳ねる、頑強に抵抗する、突撃する、戦う
(5)命を掛けた戦いの軍資金としての「ドル」を指す。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


(注)
Waltzingは「あてなく大地をさまよい歩く」という意味。
もともと Walze はドイツ語の古語で「回る」「転がる」を意味し、
そこから徐々に「遍歴の旅」を意味するようになった。
音楽のワルツも「回り、転がるように踊る」ことが語源。

(注)
Waltzing Matilda は曲名。
オーストラリア発祥で、同国を代表する有名な歌。
オーストラリア大陸発見後の、開拓初期における移民の多くは
英国から犯罪者(囚人の島流し)として送り込まれた人々。
英国による流刑は1788年から1804年まで継続された。
彼らに与えられたのは1枚の毛布と、ひと握りの食料だけ。
この曲は、そのような歴史背景を持つオーストラリア人の愛唱歌。
オーストラリア国歌にしようとする提案が過去に何度も出されている。
この歌詞を国家にしようと願う背景が、、実に重い。


(注)
Waltzing Matilda の歌詞はおおよそ以下。


ひとりの貧しい放浪者(男)が、
唯一抱きしめられるのは1枚の毛布だけだった。
彼はその毛布に「マチルダという女性の名前」をつけ、
夜毎に抱きしめ、オーストラリア大陸を彷徨っていた。


ある日、彼が三日月湖のそばで、月明かりの中で野宿していると、
そこに羊が水を飲みにやって来た。
どこかの農場の羊には違いないのだけれど、
彼はあまりにも飢えていたので、捕えて食べてしまう。
残りの肉は、抱えていた袋に入れた。そして歌った。


Who'll come a waltzing Matilda with me? 


やがて3人の警官がやって来て彼に言った。
「お前のその袋の中に、盗んだ羊があるだろう?」
捕まれば縛り首になることがわかっていた彼は
「てめぇらなんかに、おめおめ生きて捕まるもんか!」
と言ってへ跳びこんで自殺してしまった。


今でも沼からは幽霊の歌声が聞こえる。


Who'll come a waltzing Matilda with me?


(注)
上記の Who'll come の部分をこの曲は、
You'll go に変えることで、この曲は意味を含めている。
ちなみに原曲でも1ヶ所のみ、You'll go が使用されている。

(注)
マチルダが「毛布」ではなく「食べ残した羊の肉」を入れた
「男がかついでいたズダ袋」だという説があるが、明かに間違い。
原曲でも袋は tucker-bag (食料袋)と表記され、Matilda とは
明かに区別して使用されている。

(注)
マチルダという女性の名前も Waltzing と同じくドイツ語が語源。
ドイツ語マチルダを表記すると、Mathilde あるいは、Mechthild 。
Macht は「チカラ」。hilta は「戦い」。ヨーロッパ30年戦争の時、
兵士に付き添う慰安婦の呼称として使用されるようになったのが最初。
そして「兵士が寂しい夜を過す時の毛布」の愛称にもなっていった。
今でも羊の毛を刈る職人は、毛布のことをマチルダと呼んでいる。


I'm an innocent victim of a blinded alley.
俺は路地裏の、物事がまともに見えちゃいねぇ連中に
ハメられちまった、無実の犠牲者なんだよ。


And I'm tired of all these soldiers here.
そしてさ、俺はここにいらっしゃる全ての兵隊さんに、
ほとほと嫌気がさしちまったんだ。


No one speaks English.
(ここじゃあ)誰も英語を話さねぇんだ。


(注)
暗に、開拓時代に土地を巡って争った先住民(アボリジニ)。
そしてゴールドラッシュで流れ込んできた近隣諸国の人々。
他民族国家・移民国家としての歴史を積み重ねたオーストラリア。


And everything's broken.
そして(ここでは)何もかもがぶっ壊れてる。


And my strength is soaking away.
そして、俺自身の(前向きな)気持ちはもう、
ビショビショに萎えなっちまった。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


Now the dogs they are barking.
何匹もの犬が吠えてやがる。


(注)
オーストラリアに野良犬はほとんどいない。
すなわち「何匹もの犬」は、「何匹もの綱がれたペット」。
つまり「家を持つ人々が、何人もここに居る」ということ。

And the taxi cab's parking.
そして、何台ものタクシーが停まってやがる。


(注)
広大な土地に住むオーストラリア人にとって自家用車は必需品。
ひとり1台が、ほぼあたりまえの国。
結果的に流しのタクシーは非常に少なく、電話で呼び出して使用する。
タクシー費用は(彼らには)高いもので、贅沢な行為と思われている。
しかし当然だが(日本ほど厳しくはないが)飲酒(泥酔)運転は禁止。
「何台ものタクシー」=「何人もの金持ちがここで酒を飲んでいる」


A lot they can do for me.
あいつらがよぉ、俺に「してやれる」ことだって、
(ホントは) いっくらでも、あるはずだろーがさぁ。


I begged you to stab me.
後生だよ、頼むから俺を刺し殺してくれよ。


(注)
beg は、切実なまでの願いを内心に秘めた
「必死の頼みごと」を「懇願」する「行為」のこと。


You tore my shirt open.
俺のシャツを、(短剣で←3行後)引き裂いてくれよ。


And I'm down on my knees tonight.
今夜(こそ)は、ひざまずいてでも(頼む)からさ、俺。


Old Bushmills I staggered.
10年物のブッシュミルで俺がぐらついたら、


(注)
Bushmills はアイリッシュウィスキーのブランド。
世界最古のウィスキー蒸留所として世界的に有名。
Bushmills の由来は「林の中の水車小屋」。
(他にもあるが)この歌詞での Old は必然的に10年もの。


(注)
開拓時代に流刑にされた囚人の多くは北アイルランド人。
Bushmills を登場させたのは、その象徴と考えられる。


You'd bury the dagger.
(その時に)おまえに、短剣を(俺の胸に)埋め込むんだ。


(注)
確実に「殺して欲しい」という趣旨からだろうか、
ナイフではなく「短剣」という単語をあえて使用している。


(注)
bury は限りなく宗教的ニュアンスを強く内包する言葉。
死者を「埋葬する」という意味を含む。
you'd bury the dagger は直訳的には「短剣を埋め込め(命令)」となるが、
下行と呼応して 「俺を短剣で葬り去れ(命令)」という意味が強くなる。


In your silhouette window light to go.
おまえの中に見えてる、俺のカタチを、葬り去ってくれ。


(注)
silhouette は、「シルエット」「影絵」「輪郭」
silhouette window のように繋がると「輪郭」の意が浮き上がる。
「お前の心(窓)に映る俺の輪郭(程度のもの)」
つまり「俺」という存在には、
もう「色(意志・夢・生きる希望)」すら残っていなくて、
もはや「影(あるいは輪郭)程度の存在」でしかないんだ。という意味。


(注)
英語の格言に light come, light go があり、
「得やすきものは失いやすし」という意味。
つまりこの場合の light go は「灯す」の、むしろ逆で、
「かるーく、消し去ってくれ」となる。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


Now I lost my Saint Christopher.
Now that I've kissed her.
俺はさ、俺のセントクリストファーを失っちまったんだ。
(だって) 彼女(マチルダ)にキスしちゃったからね。


(注)
Saint Christopher はキリスト教の殉教者で
「旅人の守護聖人」とされる。大男の男性。
ゆえにキスした相手 her ではない。
つまり her は必然的に、マチルダ。


And the one-armed bandit knows.
片腕の強盗(だけ)が知っていること。


(注)
bandit は、盗賊・強盗などの意味。
マジ武装でハード&スマートに動く連中によく使う。
チンケな盗賊や強盗ではなく、プロフェッショナル。


(注)
one armed bandit には、スロットマシンという意味もある。
しかしここでの歌詞の意味は、上記(注)の内容のほうが沿う。
歌詞的な語呂合わせと考えたほうが良いと思われる。


And the maverick Chinamen with the cold-blooded signs.
一匹狼の中国人(だけ)が宿してる冷血な気配。


(注)
marverick は、どこにも所属しない一匹狼のこと。
もともとは人のテキサス開拓時代の人の名前。
彼は自分が所有する子牛に、(当時としては、非常識なことに)
所有者を知らせる印である焼き印を押さなかった。
このことから、焼き印が無い牛のことも、marverick と呼ばれてる。


And the girls down by the strip-tease shows, go.
ゲスでエロなストリップショーで落ちぶれた女。


(注)
strip に tease がつくと「場末っぽい下品なエロ」が強調される。
tease の意味は「いじめる」「からかう」「ねだる」で、観客の野次を表す。
感覚的に strip show と称される場合、比較的高品質なエリアで静かに見る。
余談だが一部で nude show は、和製英語だと言う人がいるが、実は間違い。
ほとんどは strip show だが、数が少ないながらも nude show は存在する。
strip show は踊り子が出演する。対して nude show は動きがあまりない。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


No, I don't want your sympathy.
ウゼェんだよ。てめぇの同情なんかいらねぇってば。


Fugitives say that the streets aren't for dreaming now.
(あそこから)逃げ出してきた連中はみんな、
あの(路地裏)通りには、夢なんかねぇって言ってんだよ。


And manslaughter dragnets.
殺人者を追い詰める網(を張っている連中)。


And the ghosts that sell memories.
情報を売ってメシ食ってる幽霊(みたいに見えねぇ連中)。


They want a piece of the action anyhow.
つまるところ(路地裏の)連中は、分け前が欲しいだけなのさ。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


And you can ask any sailor.
(マチルダの居場所は)船乗りに聞きゃいいんだよ。


(注)
Waltzing Matilda (上述の曲の内容を参照)では、
主人公の男が、マチルダ(毛布)と一緒に飛び込んで自殺したのは、
月夜の三日月湖だったので、「船乗りに聞け」となる。


And the keys from the jailor.
そして、(マチルダがいる牢獄の)看守から鍵を奪っちまえ。


(注)
Waltzing Matilda (上述の曲の内容を参照)では、
主人公の男は空腹のあまり、
他人の羊を食べてしまって、警察に見つかった犯罪人


And the old men in wheelchairs know.
車椅子の老人は(みんな)知ってるぜ。


(注)
英国からの流刑が終了したのは1804年だが、
例えば1970年以降はベトナム戦争によるインドシナ難民
が急増したりと、酷い苦しみの中で流れ込んできた人々も多い。
彼らは「車椅子の世代」として今も生きている。


And Mathilda's the defendant.
マチルダ(毛布)が(実は)被告人だってことをさ。


She killed about a hundred.
100人ぐらいは、殺してるからね。


(注)
毛布にくるまったまま、飢えて死んで行った人も多いという。


And she follows wherever you may go.
おまえが行こうとするところだったら、
彼女(マチルダ)は、どこにだってついてくるよ。


To go waltzing Mathilda, waltzing Mathilda.
You'll go waltzing Mathilda with me.
旅に出ようぜ。放浪の旅にさ。
なぁあんた、俺と一緒にマチルダって(彷徨って)みねぇか。


And it's a battered old suitcase in a hotel someplace.
And a wound that would never heal.
ホテルのどこかにある古いボロボロのスーツケース。
そして、絶対に癒えねぇ傷。


(注)
彼らはホテルに宿泊できたわけではない。
スーツケースに入れるほどの荷物を持たせてもらえたわけではない。
与えられたのは、毛布のみ。


No prima donna the perfume is on.
And old shirt that is stained with blood and whiskey.
香水の匂うプリマドンナなんか、(ここには)いねぇんだよ。
(あるのは)血とウィスキーに染まった古いシャツだけさ。


(注)
抱きしめられる彼女は、毛布であるマチルダだけだった。


And goodnight to the street sweepers.
道路掃除人(殺し屋)におやすみを言おうぜ。


The night watchmen flame keepers.
夜の炎の監視役(殺しのための見張り役)にもね。


And goodnight to Mathilda, too.
そして、マチルダ(毛布)にも、お休みを言うのさ。


And goodnight to Mathilda, too.
そして、マチルダ(唯一の彼女)にも、お休みを言うのさ。

最後の変更: 2013-07-16 13:08

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#2. 2013-07-14 15:29 [返信]   [引用]

                  HTMLで書き直しました
 

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#3. 2013-07-15 15:15 [返信]   [引用]

http://www.lovecms.com/wayaku/tom-waits/tom-traubert-s-blues/

Thank you!

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#4. 2015-01-12 15:16 [返信]   [引用]

song you learned from people that David Graham, Scarborough Fair song was based on the British folk songs, like flying condors and those    motorcycle  jackets based on local folk even go, but there is also no song Paul composer) wide, you have a variety of creative melody line

最後の変更: 2015-01-12 15:18

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#5. 2015-03-04 17:02 [返信]   [引用]

Software engineering is the study and an application of engineering to the design, development, and maintenance of software. Typical formal definitions of software engineering are: "the application of a systematic, disciplined
______________

Farasat

AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

支持 (0)     反対 (0)

#6. 2016-04-19 20:53 [返信]   [引用]

引用: @三木健嗣
Wasted and wounded
世間様から無用な奴に堕ちたのも、
ボロボロになるまで傷ついちまったのも、


And it ain't what the moon did
月のせいなんかじゃない...


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